STEM教育とは?日本の現状と中学で取り組まれている事例

近年、地球全体において、IT、科学技術の進歩は著しく、世界は多様化しています。この流れに乗り遅れないためには、IT化社会への対応と、IT・科学技術に強い人材の育成に力を入れる必要があります。しかし、科学技術に強い人材を育成するためには、どうしたらよいのでしょうか。

今回は、科学技術学習を推進する教育であるSTEM教育を実践している中学校と、その実践事例を紹介します。

 

 

 

 

 

・STEMとは?

 

STEMとは、科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、数学(Mathematics)の頭文字をとったものです。つまり、STEM教育とは、科学技術全般の教育に重点を置いた教育であるというわけです。

STEM教育の究極の目的は、STEMを学ぶことによって、生徒が自ら考え、新しい価値を創造し、問題に取り組む力を身につけることです。なぜなら、現在の環境では、既存のデータを迅速かつ正確に処理することに関しては、人工知能が人間を凌駕しているからです。子供たちがいくら科学やIT技術を学んでも、人工知能には勝てないわけです。その結果、私たち人間は、人工知能ができないこと、つまり新しいものを発想・創造することを求められるようになるのです。

 

 

・日本におけるSTEM教育

テクノロジーの進化に伴い、世界が求める人材はますます多様化しています。STEM教育は、世界の潮流に合わせ、すでにアメリカ、シンガポール、中国などの主要国に広がっています。

それに対し、日本は世界から遅れをとっています。プログラミングの授業も、日本では最近になってようやく導入されました。また、タブレット端末の利用頻度も高まっています。しかし、STEM教育が普及している国々に追いつき、世界に通用する人材を育成するためには、日本のSTEM教育環境の整備が必要です。

 

 

・中学生にSTEM教育を行うにあたって、何を重視すべきか

 

中学生の間、つまり義務教育の間は、「興味を持たせる」ことが第一の目標です。前述したように、STEM教育とは、科学・技術・工学・数学の分野を強化する教育です。しかし、生徒に一方的に教えても、そう簡単にそれらの分野に強くなるわけではありません。それどころか、生徒は「やらされ感」を感じ、科学・技術・工学・数学に対してネガティブなイメージを持ってしまうかもしれません。現在、日本の学生は世界平均に比べて数学や理科の学習意欲が低い傾向にあります。

 

興味の度合いが低いということは、主体的に学習できる生徒が少ないということだと推察されます。日本の中学生の数学的・科学的理解度は、実はかなり高いです。しかし、STEM教育の目標である 「自由に考え、新しい価値を生み出し、自ら問題を解決する能力を育成する 」という観点からはまだまだ不十分な部分が多いのです。学習が机の上で終わってしまっては、いくら数学や理科の学習・理解度が高くても、目標は達成できないのです。

今後、人工知能が活躍する世の中で、自発的に考える力を養うことが望まれます。生徒の自主性・自発性を育むためには、まず数学や理科といった科学・情報技術の基礎となる科目への興味を持たせることが必要です。

 

 

STEM教育を行っている玉川学園の活動例

玉川学園は、理数教育に重点を置いたSTEM重視の学校です。課外活動として、サイエンスクラブとロボットクラブがあり、ロボットを作成し、楽しく才能を磨いている様子が伺えます。また、園児、生徒、保護者、教師の共通のコミュニケーション環境である教育用コンピュータネットワーク「CHaTネット」を活用するなど、情報技術を取り入れた教育環境を特徴としているようです。

STEM部門においても、同校はかなり熱心だといえます。

 

 

 

・おわりに

生徒が主体的に考え、創造する力を伸ばす教育であるSTEM教育について紹介しました。

STEM教育と聞くと、難しそうに感じてしまい、教育に関して求められていること以上のことをしなければならないと思われるかもしれません。しかし、子どもたちの好奇心を刺激し、STEM科目について考えさせるだけでも、STEM教育への一歩となります。高校や大学から始めるのではなく、中学生からSTEM教育を始めてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

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