高校1年生の4月、5月は目まぐるしく過ぎていき、中学校よりも速いスピードで授業が進み、部活にも臨時で参加した経験があり、学習習慣が乱れがちです。
大学入試では、学力だけでなく、学校行事や部活動、資格試験での活躍も評価されるようになり、勉強との両立がより一層不可欠になっています。
そのため、慌ただしい生活の中でも勉強や日常生活を送るための「習慣づけ」や「自己管理能力」の大切さを、ぜひお子様に教えてあげてください。
今回は、次のようなお話をしたいと思います。
・日頃から机に向かうことを習慣にする
「土日は、昼過ぎまで寝てます。」
「入試を終えてから、目的意識が薄れてしまって、全然勉強が進まない。」
そんな学生もいると思います。
彼らは、勉強する習慣がなくなると、やる気があっても、焦って勉強を始めると集中力が続かず、苦労することになります。
たとえ暇な時間が多くても、若い子に机に向かう習慣をつけさせることが肝心です。
・3回の時間を固定することがポイント
勉強の習慣をつけるには、次の3つの時間を含むルーティンを生活することがポイントです。
(1)起床する
(2)自宅で勉強を開始する
(3)寝る
宿題やテスト対策で(2)を習慣化することは、ひとつのアプローチです。
土曜日や日曜日など、学校の時間割に近い時間に勉強すると、学校に入ってからも続く勉強の習慣がつきやすくなります。
ただし、(2)の家庭学習を始めるにあたっては、ハードルを高くしすぎないことです。
受験生のように何時間も勉強するのは無理なのは理解できます。
「毎日15分、ゼミの教材を使ってゼミの予習をする」だけでもいいのですから、少しハードルを下げてみましょう。
目的が低ければ低いほど、心理的な抵抗は少なくなり、「それだけならやってみよう!」となりやすくなります。
その後、徐々に時間を増やし、習慣化するとよいです。
・学習スケジュールを作成し、宿題や総復習を終わらせる
「金曜日に出かけたから、土日で補う 」など、1週間の目標を立て、時間割を作成すると、時間の使い方を調整することができるようになります。
早い時期から学習計画を立てることに慣れれば、新学期で忙しくなっても、納得できる目標の立て方、計画通りにいかないときの修正方法、計画的な学習の継続が身に付きます。
まとめ
お子さんが充実した高校生活を送り、多様化する大学入試に備えるためには、学校生活の早い段階から「自己管理能力」を身につける必要があります。
高校入学を機に、「自己管理能力 」を身につけるよう、お子さんを励ましてあげてください。